【用語解説】
朝の読書活動。始業前に,児童生徒教職が全員で本を読む活動。1988年千葉県の高校教諭林公(はやしひろし)が提唱し,実践したのが始まり。旭川市では,各学校が,学校や児童生徒の実態に応じて,活動時間,活動内容,活動方法等を創意工夫して実施しています。
ユネスコが制定した「世界本の日」であり,「子ども読書活動推進法」により「子ども読書の日」とされた4月23日から5月5日のこどもの日をはさんで12日までの3週間が子ども読書週間。読書推進運動協議会の主催で全国的に行われる年中行事。主要目的は,子どもの読書の重要性を訴え一般の関心を高めること。
個人が,子どものために家庭の一部を開放して児童図書を備え付け,近隣の子どもたちに貸し出す活動及び組織。
視覚障がい児のために,布・ビニールや毛皮などの素材により,実物に似た形に切り抜いたものを貼り付け,触覚によって鑑賞させることを目的に作られた絵本。ボランティアが一冊ずつ手作りで,様々な工夫を凝らして作成している。
公共図書館に置かれる専門的職員である司書及び司書補の配置を義務づけ,そのために必要な諸条件を整備する制度。図書館における専門職制度。司書制度ともいう。
地域社会における児童のレクリエーションセンターとして,児童に健全で楽しい遊びを与え,健康を増進し情操を豊かにするために,児童福祉法に基づいて設置している児童厚生施設。
物語を覚えて子どもたちに対して語ること。「おはなし」「素ばなし」ともいう。文字を十分に読めない子どもでも物語を楽しむことができるので,読書への導入手段としても用いられる。耳から聞くことばを通して物語のイメージを描くことに習熟することは,活字をイメージ化し,物語を楽しむ力を養う。さらに,ことばの美しさやリズムに敏感となり,豊富な語彙と豊かな表現力を体得させる。
各学校が,地域や学校,児童生徒の実態等に応じて,横断的・総合的な学習や児童の興味・関心等に基づく学習など,創意工夫を生かした教育活動を行うものである。
図書館システム相互の間で資料の貸借を行うこと。図書館が利用者の求める資料を自館に所蔵しておらず,購入できなかったり,その図書館の収集方針に適さないときなどに,資料を他館から借り受けたり,資料の複製の提供を受けたりして利用者に提供すること。
図書館が地域や職場の団体やグループなどに,図書館資料をまとめて貸出しすること。
市販されている絵本に,透明シートに点字で文章を打ち,それを絵本に貼り付けて作った図書。絵本に点字の文章のついた図書もわずかではあるが市販されている。
点字によって書かれた本。点字は縦3点・横2点の6点の組み合わせを触覚によって読み取る文字。点字印刷機で印刷される印刷点字図書と,図書館やボランティアなどによる手書きの点字本・点訳図書がある。
11月3日(文化の日)の前後2週間,10月27日から11月9日までをいい,読書の普及・推進と出版文化の向上を目標とする全国的行事。読書推進運動協議会が主催。
図書館の利用者が,自ら読む図書の選択に迷っているとき,図書館員がその相談に応じること。図書館における読書相談は,常に図書館の資料提供(貸出し)の一環として行われる。
一つの自治体が設置する複数の図書館施設が,図書その他の資料の利用または情報の入手に関する住民の要求を満たすため有機的に結ばれた組織。旭川市においては,中央図書館,3地区館,10分室,2ヶ所の地域図書コーナー,2台の自動車文庫がシステムを構成している。
図書館が収集の対象とする資料。図書館法第3条第1項に「図書,記録,視聴覚教育の資料その他必要な資料を収集し」と述べている。
図書,記録,視聴覚教育の資料等。
布などを使って制作された絵本。アップリケなどの手法を使い,絵画的表現や実物に似た立体表現を作り出す絵本。布を土台として,ひも,ボタン,スナップ,マジックテープ等,日常身近に使われる材料を使用して,結んだりほどいたり,留めたりはずしたり,はがしたりくっつけたりできるように工夫されている。
グループを対象として数冊の本を紹介すること。特定のテーマに添って,本の簡単な内容や著者の略歴などを紹介する。読書の領域を拡大し,新しい分野に興味と関心を呼び起こす読書への動機づけとして効果がある。児童を対象とする図書館業務として,本と子どもを結び付ける重要な仕事である。
自動車に図書館資料を積み,利用者の近くへ出張してそこで貸出しを行う図書館をいう。機動力を生かし,遠隔地の住民へのサービスを担っている。旭川では,現在2台の自動車文庫が,市内62のステーションで貸出を行っている。
本を見せながら読んで聞かせること。親が子に,あるいは図書館員や保育士,教師が子ども一人ひとりに,または,小グループに対して行う。読み聞かせは,その子どもの本来の能力を引き出し,将来とも本を友とする習慣づけをする第一歩として欠かせないものです。
主に10代の読者あるいは利用者を,児童と成人の中間に位置し独特の配慮を要する利用者層として図書館界・出版界で意識して呼称するときに使う用語。
墨字図書(点字図書である場合もある)をカセットテープによるアナログ形式,またはDAISY(デイジー)等によるディジタル形式で音声化したもの。録音図書はそれに対応する原本が存在し,しかもそのほとんどを音声化したものを指し,市販の文芸朗読カセットやCDのように,独自の出版物として編集または縮訳したものや,原本の一部を音声化したものは含まない。主として視覚障がい者向けの図書資料であり,利用者の希望図書や図書館で選択した図書を録音する。旭川市では,「音訳グループ旭川本の会」のボランティアにより制作されている。
参考業務のこと。図書館利用者が学習・研究・調査等のために必要な資料及び情報を求めた場合に図書館員が図書館の資料と機能を活用して資料の検索を援助し,資料を提供し,あるいは回答を与えるなど,利用者と資料とを結び付ける業務。
|